美女と美男子しかいない。いや、そんな軽率な感想では語れない物語ですが、最初の感想はこれです。 次に、四姉妹の姉妹愛が、恋愛よりも甘酸っぱく、微笑ましく、ときに切なく、そして暖かく本作に滲んでいきます。 本作の主題は『女性の幸せ』でしょうか。それは異なる四姉妹の『姉妹生活』の終焉という角度で、様々な切り取られ方がされていきます。ずっと姉妹仲良く、”あの頃のまま”でいれたら良いのに、人間の成長とは残酷なものです。それでも、四人の愛は決して、誰にも切り裂くのことのできないもので、どんなときも繋がっているんだと感じる瞬間が、観ている側に幸福感を与えてくれました。 終始背景で流れている音楽が、またこの作品に潤いを与えてくれています。音楽のトーンが時代を現したり、心情を現したり、これから訪れる未来を予感させたりしてくれます。本作は『若草物語』に基づく小説のような物語ではありますが、個人的にはそれよりも、美しい音楽のような作品だなと感じました。これが同時に、小説を読む感覚を与えているのかもしれません。 最後に、『マリッジ・ストーリー』とはまるで別人だったローラ・ダーンの演技の振り幅に、改めて素晴らしい女優さんだなと心底思いました。 #映画 #映画感想 #映画鑑賞 #映画記録


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