ダ・ヴィンチ・コードの「ロバート・ラングドン」シリーズ出版秘話をベースとして作られた『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』。実話は目論見通り流出を避けられたが、この物語では流出の謎を追う物語。 人気ベストセラー小説『デダリュス』の世界同時出版を試みるアングストロームは、9カ国から翻訳家を募った。翻訳のルールは地下シェルターに隔離され、一日20ページずつ。外部との通信を絶たれた完全なる密室空間で行われた...はずだった。ある夜、アングストロームの元に脅迫メールが届く。身代金に応じなければ、出版前のデダリュスを流出させる、と。原稿を知るのは地下の人間のみ。完全密室の中で徐々に疑惑の闇が渦巻き出す。はたして犯人は誰か。 ごめんなさい、この映画は思い出せば思い出すほど、残念でした。 完全密室、容疑者十数人、犯行がエスカレートする度に変化する人間関係、もうミステリー好きなら喜ぶこの環境をとても残念に調理してしまった。誰にも共感できないし、人の繋がりは薄いのに固いから動かないし、かと思えば動き出す動機は薄いし、何より物語が中だったり外だったり、過去だったり未来だったり、その度中心人物が変わったり、でもそれは作為的でなくて、まったくノレませんでした。犯人も犯行も動機もわりと序盤にわかるというか、気づいちゃうし。 つまらなくはないんです。でも面白くはありませんでした。期待が高すぎたのかな。もったいない。 #映画 #映画感想 #映画鑑賞 #映画記録


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