『ジョジョ・ラビット』観てきましたが、いやはや、今年は一月から良作揃いですね。 . BOY MEETS GIRL, NAZI MEETS JEW. 第二次世界大戦末期のドイツ。ジョジョは10歳ながらナチスに忠誠を誓っている少年。ある日、屋根裏部屋から物音がすることに気づく。その正体はなんと敵であるユダヤ人の少女。この事実が周囲に知られたら協力者として家族諸共処されてしまう。そこでジョジョはユダヤ人少女エルサに対し、"交渉作戦" を開始する。空想の親友、ヒットラーと共に。 . 皮肉めいたジョークに身を固めたユニークなキャラクターたち。ジョジョもエルサもお母さんもヨーキーも、みんな大好きでした。フォトブックにしたいくらい明るくて楽しくて甘酸っぱさもある映像の数々。ずっとこんな物語を観ていたいと思いました。しかし背後からずっと幸せに迫りよる戦争の陰が突如として残酷な姿を見せ、日常が徐々に破壊されていく。抗えないその現実の中で、背後から蝕むヒットラーへの忠誠心ではなく、自分の決断で成長していくジョジョの姿。これは泣けます。そして破壊の末に残る愛。これは心温まります。 . 戦場に赴かず、大半が家や街での物語。そのため戦場が近づいてくるところが、観る者を同調させるリアリティを与えていたのかもしれませんね。 . また何よりも作品に彩りを添えているのが、ジョジョの母親演じるスカーレット・ヨハンソン。強く、優しく、美しくの三拍子。多くを語らずも彼女の意思や苦労をも感じ取れる。彼女史上最も愛すべきキャラクターかもしれません。 . 個人的に一番笑ったのは、オープニングでビートルズの抱きしめたい独語版をバックに、ビートルズ来日映像的にナチスを歓迎する人々の実映像でした(笑) . こんな黄金比みたいな作品はなかなか巡り会えませんね。早速、フォードvsフェラーリを超えて暫定一位です。いい映画をありがとう、ワイティティ監督。オスカー受賞が楽しみです。 #映画 #映画感想 #映画鑑賞 #映画記録


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