もしもビートルズが皆の記憶から消えてしまったら。そんな世界を描く『イエスタデイ』。 . 注目度高く、ダニー・ボイル監督作品なので楽しみに観に行ったのですが、ビートルズ好きの僕としてはとても残念な作品となってしまいました。 . その理由は、ネタバレになるので後半に綴ります。(誰もが楽しめるいい映画なので、興味のある方はぜひ観てください!なのでこの感想は読まないでください) . 物語の中盤までは楽しめました。台詞の所々にビートルズのネタが散らばり(僕の大好きなWhen I'm sixty fourのネタ、ニンマリしちゃいましたね)、BGMすらビートルズ風(特に停電シーンのA days in the life風の演出いい)などなど、うまい感じにビートルズネタを散りばめているのがとても楽しかったです。 . . しかし、問題は物語の後半で起こりました。 . . . . . . それは、老いたジョン・レノンを登場させたこと。 . ビートルズがいなくなった世界では、ジョンは殺されることなく生きていました。人里離れた浜辺の家で絵を描きながら。しかしそこにはヨーコの姿はなく、孤独な生活がありました。 . ビートルズを結成しなかったことで死を免れた一方、ヨーコと出会うことのなかったジョンの姿。そんなの僕は観たくなかった。ジョンが生きてるなら、できるだけ長くヨーコといさせてあげたかった。 . そしてそんなジョンから助言を受けた主人公は、ただ愛に走り、急にビートルズを背負う責任を放置し、物語は究極のラブコメハッピーエンドを迎える。 . いやいや、ビートルズを大事に使ってって言われてたのに。それでいいの? . 後に調べてみたら、ヨーコ含めビートルズ関係者はこの作品制作に同意を得ているそうですが、どうにも僕には納得いきませんでした。ごめんなさい。 . . 以上です。 . 物語としてはたくさんの謎と、ビートルズ以外にも失われたカルチャーがあるので、続編とか考えてるかもしれませんね。もしやっても、僕は行きませんが。 . #映画 #映画感想 #映画鑑賞 #映画記録


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