『ジョーカー』観てきました。 . まず一言。これは歴史に残る傑作です。 . 今作はジョーカーになるまでの一人の男のドラマ。アクションもなく、これは本当にアメコミなのかというほどに人生を描いた作品。 . そんな虐げられてきた人生を生きるアーサー。もはやゴッサムの街に蔓延るゴミ同様だった彼の行動がメディアを通じて存在を証明される。かつての敵が仮面の下で仲間になりはじめ、いつしか民衆のヒーローとなり始めていく。 . 誰もが心の中で抱える孤独と恐怖、それが認められたときの喜び。狂気に満ちた感情であるのに何故か共感し、彼が恐ろしくもカッコよく、善にとって最悪の終わりが、観客にとってハッピーエンドに感じてしまう。まさに喜劇じみた奇劇。心の隙間にジョーカーが入り込んでしまいそうで恐ろしかった。 . そして最も素晴らしいのはホアキン・フェニックスの名演技。こんなにエモーショナルでありながら狂気に満ち、そして美しい、そんなジョーカーは誰も演じたこともなく、誰もが演じることができないでしょう。 . まだまだ多く細かく語りたいことがありますがこの辺で。 . 最後に、個人的にすごく感心したのがエンドロールの短さ。作品の雰囲気を台無しにしない程よい尺でよかったです。今作はコミックへの愛だけでなく、映画への愛がとても感じられました。アカデミー最有力でしょう。 . 特にポストクレジットがある訳ではないですが、是非、エンドロールの終わりまで席を立たずに余韻を楽しんでください。 . #映画 #映画感想 #映画鑑賞 #映画記録


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