キングスマン:ゴールデン・サークル

『キングスマン:ゴールデン・サークル』

一言で言うと、
敵役は役不足だが、エルトン・ジョンは最高!

その理由は、
キングスマンたちと敵役とのバランスは取れてるものの、
やはり前作のサミュ演じるリッチモンドの存在感が大きく、
クレイジーさがだいぶ削られてしまった印象。
お陰で、老若男女問わず見やすい作品に仕上がっていました。
エルトン・ジョンについては後述。

注目は、
前作からの大胆な断捨離。
前半からかなりのキャラクターが引退していきます。笑
その分引きずるものがなく、
シンプルにしっかりとシリーズ化に向けた作り込みができた印象です。

物語は、
エグジーとハリーのバディ・ムービー。
まさに、新世代バディ・スパイ"シリーズ"の誕生!といった感じ。
また、キングスマンの崩壊と再生も描いており、ここもシリーズ化への再構成へ一役買っています。
ただ、後半は割りともうどうでもいい感じになっていたのが非常に残念。

音楽は、
あまり印象に残っていません。
前作のダイアー・ストレイツを越えることはもうできないのかな。

映像は、
やはり前作ほどのクレイジーさや新鮮さはなく。
でも確立されたメリハリのあるアクションは、なんど見ても爽快ですね。

注目のキャラクターは、
なんといっても、エルトン・ジョン!
ただクレイジーさのためだけに彼がいます。もうコメディアンです。笑
中学生の頃、彼の曲を聴いたときはこんな印象なかったのに・・・。
あと、我らがパイク船長ことブルース・グリーンウッド演じるアメリカ大統領。
完全に、某大統領ですね・・・!

最後に希望としては、
敵役をもっとエスカレートしてほしいところ。
一貫して、敵は社会問題を風刺的にモンスター化した存在ではあるものの、
前作より明らかにパンチが弱いのと、
拡大化するキングスマンに対抗できるシリーズ共通の組織的存在感を出してほしかった。
スペクターやヒドラのように。

次回作にも期待ですね。

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