最近、観た映画


今年は、SFが豊作な年ですね。

最近観た映画の感想を書きます。


エリジウム
第9地区から、映像作品としての完成度が劇的に変わりましたが、ブロンカンプ監督らしさは健在。終始ノンストップな展開で、あっという間に終わってしまいました。この手のディストピアSF作品は最近多く見かけますが、格差社会の中に言語の違いが描かれているというのが新鮮でした。地球はスペイン語、エリジウムはフランス語。スペイン内戦時代の仏西や、米国を挟むカナダとメキシコの位置関係など、いろんな思惑が過り、その表現が良い悪いは別にしても、着眼点は面白いなと感じました。(2013/10/20)

クロニクル
マン・オブ・スティールとは、破壊力は同等ながらも、まるで相反する物語。超能力を手にしてしまった高校生三人の複雑な青春。まるで『キャリー』など、スティーブン・キング作品を思わせる、恐怖と苦悩、歯がゆい後味。低予算、短時間とは思えない、すごい作品でした。また、主人公役のデイン・デハーンのダークサイドっぷりは素晴らしかった。ヘイデン・クリステンセンよりも彼に、若きアナキン・スカイウォーカーを演じてほしかったです(金髪だし)。次のスパイダーマンでは、これまたダークサイドへ転じるであろう、ハリー・オズボーンを演じてくれます。楽しみ。(2013/09/29)

タイピスト!
50年代フランスに産まれたタイピスト少女が世界を目指す物語。恋愛模様は何とも躓きがちで、時々呆れてしまいそうなのに、試合になると手に汗握るほど熱くなってしまう。この不思議なリズム感が何とも面白かったです。タイプライターのリズムは終始心地がいいんですけどね。笑(2013/09/19)

ウルヴァリン・サムライ
正直、期待していませんでした。が、これは前作よりよっぽど面白い。めちゃくちゃな展開はお決まりですが、登場するキャラクターたちが良かったです。一番はやはり福島リラさん演じるユキオ。若干、ジュビリーとも重なり、気持ちのいいウリヴィーのパートナーでした。(2013/09/15)

マン・オブ・スティール
これがクリプトン人の本気か!日本人からしたら、まるで実写版ドラゴンボール!ノーランのシリアスで苦悩的リアルな描写と、スナイダーのド派手破壊的ゲーミングアクションが融合するとこんなヒーローが産まれるのだと脱帽。今年一、楽しめた戦闘シーンでした。きっと米国の被害総額は、アベンジャーズ以上ですね。笑 しかし、スーパーマン誕生の物語は、最も美しく、鮮明に描かれ、世界中のファンを裏切らない作品となっていたことに感動しました。(2013/09/08)

アップサイドダウン 重力の恋
新世界の『ロミオとジュリエット』。二重引力という”物理的に特殊な世界”ながらも、うまく表現されていて、世界に入り込みやすかったです。美しい映像表現は素晴らしかったですが、脚本不足や、CGの甘さ、何より俳優陣の良さが出ていなくて、少し残念。でも、ファンタジックで面白い作品でした。(2013/09/08)

ウォーム・ボディーズ
ゾンビ・ミーツ・ガール。これは驚くほどに純粋なラブストーリー。しかし、しっかりゾンビ映画のオマージュも取り入れながらも、予想外なゾンビの新定義が待っている。愛はゾンビを救えるのか?見れば、ゾンビと一緒に心が温まるはずです。オススメです。(2013/09/04 試写)




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